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個人向け動画販売サイト8選|手数料比較と売れる形にする5ステップ

閉じたノートパソコンの横で電卓を叩き、動画販売の手取りを紙のノートに書き出すクリエイター

「動画を個人で売りたい」と検索して、まず目にするのはサイト紹介の一覧記事ではないでしょうか。ただ、いざ動こうとすると迷うのはサイト選びよりも「売れる形にどう整えるか」です。

この記事は月商ゼロから30万円あたりを目指す個人向けに、判断の基準を数字ベースで解説。ファンがどんな時に「買っていいかも」と思うのか?についてもまとめています。

この記事でわかること

  • 動画販売サイトを個人で選ぶ5つの判断基準
  • Filmuy・BASE・BOOTH・note・STORES ほか主要8サイトの3列比較
  • 月商5万・10万・30万で手取りが逆転する分岐点
  • 動画を「買いたい」と思わせる5つの整え方
  • 特商法・インボイスなど個人で押さえたい実務の最低限

ファンが買いやすい3つの販売形と、最初に選ぶ基準

サイトの前に決めたいのは販売の形です。買い切り、レンタル、サブスク。どの形を選ぶかで、ファンの財布の開きやすさが変わります。

サイト選びを先に始めると、機能表の海で迷子になります。まず「単発で売るのか、継続で売るのか」を決めてください。ここが決まると、候補サイトは自然に半分に絞れます。

動画販売の3形式(買い切り・レンタル・サブスク)をアイコンで並べて比較したインフォグラフィック

買い切り|「手元に置きたい」教材向け

買い切りは、ファンが料金を1回だけ払う形です。ダウンロード販売と、視聴権のみ渡す形の2種類があります。

ファンから見ると「手元に残る」安心感が最大の魅力です。教材、講座、写真集タイプの動画に向いています。

売る側にとっては、1本あたりの単価を高めに設定できるのが強みです。逆に、次の月の売上は毎回ゼロから積み上げになります。

レンタル|購入ハードルを下げる導入コンテンツ向け

レンタルは、期間限定で視聴できる形です。48時間・7日間などの短い枠で貸し出します。

ファンにとっては「試しに1本だけ」の心理的ハードルが下がるのが大きいところ。単価は買い切りの3割から半額に落ちますが、初回購入率は上がりやすいです。

新規ファンに最初の1本を届けたいときに向いています。導入用の1本だけレンタル、続編は買い切り、という組み合わせもよく使われる形です。

サブスク|継続的にコンテンツを出せる人だけが選ぶ形

サブスクは月額課金で見放題にする形です。月にコンテンツを複数出せる人だけが選んでください。

月1本ペースが続けられない状態でサブスクを始めると、ファンは1〜2ヶ月で解約します。「今月も更新されてない」がバレた瞬間、財布は閉まります。

逆に、月2〜4本を安定して出せるなら、収入の見通しが立ちやすい形です。まずは買い切りで走り、コンテンツが積み上がってからサブスク化という順番が現実的でしょう。

サイト選びで手取りが変わる5つの基準

ここからサイト選びの話です。判断軸は5つあります。手取りへの影響度が大きい順に並べるのがコツです。

機能一覧を上から比べる読み方だと、優先順位を見失います。「月末に振り込まれる金額がどう変わるか」で見てください。

個人向け動画販売サイトを選ぶ5つの基準(手数料率・月額費用・決済手段・独自ドメイン・アプリ)を手取り影響度順に並べた優先順位図

① 手数料率|売上の何%が引かれるか

売上手数料は、多くのサイトで概ね5〜20%のレンジに収まります。ただし決済手段や商品種別によっては実質20%を超えるケースもあり得ます。例: note の一部条件など。ここが手取りに一番影響のある数字です。

たとえば月商10万円なら、手数料10%と20%の差はそのまま月1万円の差です。1年で12万円。この差はサイト選びの最上位で押さえてください。

ファン側から見ても、応援した金額のうちいくらがクリエイターに届くかは、大事な指標です。

② 月額・初期費用|売上ゼロでも払う固定費

月額プランがあるサイトは、売上がゼロの月も費用が発生します。月3,000〜数万円のレンジが一般的です。

最初の3ヶ月は月商が読めません。月商が固まるまでは月額0円のサイトから始めるのが安全です。売れるようになってから、月額型への乗り換えを検討する順序でいきましょう。

③ 決済手段の広さ|カード以外に対応しているか

クレジットカード決済だけのサイトも多いですが、決済手段が狭いとカードを持たない層のファンが買えません

コンビニ決済、キャリア決済、PayPay、Amazon Pay。このあたりが揃っていると、10代後半から20代前半のファン層でも購入に進みやすくなります。

ファンが「買いたい」と思ってから決済完了まで、離脱ポイントは3〜4カ所しかありません。決済手段はそのうちの1つを直接ふさぐ要素です。

④ 独自ドメイン・ブランディング|「いつもの人のサイト」になれるか

独自ドメイン(自分の名前のURL)で運営できるかどうか。ここは長く続けるほど効いてくるところです。

汎用ECの共通ドメインだと、ファンから見ると「その他大勢の1つ」に見えます。独自URLだと「あの人のサイト」として頭に残ります。ブックマークもされやすく、リピート率が変わってきます。

ただし、独自ドメイン対応のサイトは月額型のことが多く、初期は月商とのバランスで判断してください。

⑤ アプリ視聴・DRM|視聴体験と転載リスク

専用アプリで視聴できるサイトは、画面録画やダウンロードを制限しやすいのが強みです。無断転載のリスクも下がります。

ただファン側から見ると、専用アプリのインストールが1ステップ増えます。単発の動画1本を売るなら、ブラウザ視聴のほうが購入率は高い傾向です。

継続コンテンツで長く付き合うならアプリあり。単発なら不要。この使い分けで決めてください。

個人が今日から使える動画販売サイト8つを1枚の表で見比べる

ここでは実際に使えるサイトを、個人が本当に選ぶ8つに絞って並べます。

いきなり長い比較表を見せられると、頭に入りません。「月額あり/なし」でまず分けると一気に整理できます。

月商5万円未満・5〜15万・15万超のレンジ別に、売上手数料型と月額固定型を分岐するフローチャート

数字は各社公式ページに基づく2026年7月時点のものです。手数料・月額は改定されることがあるので、契約前に必ず公式ページで最新値を確認してください

売上手数料型(月額0円)5選

売上が立った時にだけ手数料が引かれる形です。ゼロリスクで始められるので、月商が読めない初期はここからでいきましょう。

サイト

月額+手数料の目安(2026年7月時点)

向いている使い方

Filmuy

月額0円、売上手数料20%

動画特化、講座やレッスンを1本から売る

BASE

月額0円、決済3.6%+40円+サービス3%(動画は容量・決済に制限あり)

汎用EC、物販や特典と組み合わせて売る

BOOTH

月額0円、ダウンロード商品はサービス利用料5.6%+45円

pixiv系ファン層、デジタル配信に強い

note

月額0円、プラットフォーム利用料10〜20%+決済手数料5〜15%

記事+動画のセット販売、既存フォロワー向け

STORES

月額0円、決済手数料5.5%〜(一部決済は6.5%)

汎用EC、シンプルな構成

Filmuy は動画販売に特化したサービス。Filmuy 料金プラン公式ページには、全プラン売上の20%が手数料と明記されています。月額0円プランは動画容量4GBまでという制約付き。

BASE の無料プラン(スタンダードプラン)は、BASE 手数料公式ページを参照してください。料率は「決済手数料3.6%+40円+サービス手数料3%」と明記されています。Amazon Pay・PayPal・PayPay の場合は4.6%+40円に上がる点も要注意です。1回の売上ごとに40円の固定費が加算されるため、単価が低い動画は手取り率が下がってしまう仕組みです。動画を売る場合は BASE のデジタルコンテンツ販売Appを使う形になります。1ファイルあたり1GB未満の容量制約があります。決済もクレジットカードと PAY ID あと払いに限られます。

BOOTH のダウンロード商品は、BOOTH 公式ヘルプを参照。商品価格×5.6%+45円のサービス利用料が売上から差し引かれます。note は決済手段ごとの事務手数料と、コンテンツ種別ごとのプラットフォーム利用料の組み合わせです。事務手数料はクレカ5%やキャリア15%など。プラットフォーム利用料は有料記事等10%、定期購読マガジン20% など。詳細はnote 手数料公式ヘルプを参照してください。

STORES 料金公式ページを見ると、ネットショップのフリープラン決済手数料は 5.5%〜 です。PayPal・あと払い・楽天ペイ・PayPay残高・Amazon Pay は6.5%になります。

月額固定型・独自ドメイン型3選

月額を払う代わりに、売上手数料が下がるか、独自ドメインが使える形です。月商が10万円を超えてから検討するイメージで問題ありません。

サイト

月額+手数料の目安(2026年7月時点)

向いている使い方

カラーミーショップ

月額数千円〜、決済手数料あり

独自ドメインの汎用EC

Shopify

月額数千円〜、決済手数料あり

グローバル販売、海外ファンにも売る

necfru

販売プラットフォームは無料、有料アカウントで容量拡張

大容量の動画配信、DRM

necfru は動画販売プラットフォーム自体は登録無料です。詳細はnecfru セラー向けQ&Aを参照してください。販売成立時に決済システム手数料を差し引いた額があり、その25%が販売手数料になります。大容量やDRMを使う場合は有料アカウントの検討が必要です。

独自ドメイン型は、月商10万円を超えてから乗り換えを検討するのが素直な順序です。売上ゼロの月に固定費が出ていくと、精神的にも続きません。

どのサイトを選ぶかのフローチャート

判断に迷ったときの目安を並べます。まずは月商規模で分けるのがシンプルです。

  • 月商5万円未満: Filmuy か BASE か note で無料スタート
  • 月商5〜15万円: 決済手段と客層で BOOTH・STORES を追加検討
  • 月商15万円以上: 独自ドメイン型(カラーミーショップ・Shopify)へ乗り換え検討

ファンから見ると、途中でサイトを変えると「あれ、前のURLは?」と迷わせてしまうリスクがあります。乗り換えるときは、旧サイトから新サイトへの案内を丁寧に。SNSでの告知も、1週間は間隔を空けて複数回投稿してください。

迷ったときの3択:

  • 無料で始めたいなら Filmuy(動画特化・売上手数料型で試しやすい)
  • 物販や特典と組み合わせるなら BASE(汎用EC、月額0円)
  • 既存フォロワーに文章と動画で届けるなら note(記事とのセット販売が得意)

なお、直販ではなく広告収益で稼ぐ道もあります。顔出しなしの動画運用については、別記事「顔出しなし動画で稼ぐ方法」で扱っています。

月商5万・10万・30万で手取りが逆転する使い分け

ここが多くの記事で抜けている数字の話です。売上手数料型と月額固定型は、月商の規模で有利さが逆転します。

月商5万円の人と30万円の人が、同じ判断軸でサイトを選ぶのは無理があります。3つの月商レンジで、Filmuy と月額型を比べてみます。以下はあくまで試算用の仮定です。月額型の仮モデルは月額約8,000円+販売手数料10%とします。カラーミーショップ等の中位プランを想定した仮定です。実サービスの料金は必ず各社公式ページで確認してください。

月商5万・10万・30万での手取り比較グラフ。月商10万円付近が売上手数料型と月額固定型の逆転点であることを示す

月商5万円のケース|売上手数料型が圧勝

売上手数料型(Filmuy 20%): 5万円 − 1万円 = 手取り約4万円

月額型(月額+手数料10%)の内訳。5万円 − 8,000円 − 5,000円 = 手取り約3.7万円

月商5万円の段階では、月額型は固定費が重すぎです。売上手数料型で始めてください。この段階で月額型を選ぶと、赤字月が出ることもあります。

月商10万円のケース|逆転点付近

売上手数料型(Filmuy 20%): 10万円 − 2万円 = 手取り約8万円

月額型(月額+手数料10%)の内訳。10万円 − 8,000円 − 1万円 = 手取り約8.2万円

月商10万円のあたりで、ほぼ拮抗します。この段階で決めるのは、コンテンツ本数と決済手段のニーズです。

独自ドメインで長く育てたい、決済手段を広げたい、月額型でカスタム性を上げたい。この3つのうち2つが当てはまるなら、乗り換えを検討してよいタイミングです。

月商30万円のケース|月額固定型が有利

売上手数料型(Filmuy 20%): 30万円 − 6万円 = 手取り約24万円

月額型(月額+手数料10%)の内訳。30万円 − 8,000円 − 3万円 = 手取り約26.2万円

月商30万円になると、月額型のほうが年間で25万円以上多く残る計算です。しかも独自ドメインで長く育てているので、翌年の伸びしろも違います。

ここまで来たら、乗り換えの遅れが直接コストになります。月商が30万円を安定的に超えたら、迷わず動いてください。

乗り換えのタイミング

数字だけで判断すると迷いが出ます。「本数」と「定期購入者数」も見てください。

  • 月商が20万円を3ヶ月連続で超えた
  • 月間の新規購入者が50人を安定して超えている
  • リピート購入率が20%以上ある

このうち2つ以上を満たしたら、乗り換えを検討する時期です。逆に、月商が安定していないうちに固定費を増やすと、続かなくなります

ファンから見ると、運営者が焦って値上げしたり、機能を絞ったりするのが一番不安です。まずは自分の手取りを安定させて、ファンにとっての「安心して支援できる相手」でいてください。

動画を「買いたい」と思ってもらう5つの整え方

サイトを選ぶだけでは、動画は1本も売れません。商品ページを開いてから「買う」を押すまでの体験を整える必要があります。

ここは、意外と抜けやすいところですよね。サイトの登録が終わって満足してしまう人が多いです。実は順番が逆で、「売れる形」を先に決めてから、それに合うサイトを選ぶほうが続きます。

動画を売れる形にする5ステップ(サンプル動画→価格3階段→LP3要素→決済導線→2通目メール)の流れ図

ステップ1|サンプル動画(冒頭30秒で「これは自分向け」と伝える)

サンプル動画は、30〜90秒に収めてください。長すぎると「もう見た気になった」で終わり、購入に進みません。

冒頭の10秒で「誰向けか」「何が学べるか」を言い切る構成にします。ファンから見ると、この冒頭で「これは自分向けじゃない」と判断されたら、そこで離脱します。

サンプル動画の見た目品質も購入率に効きます。明るさとピントだけは最低限整えてください。照明の基本は、別記事「クリエイター向け自撮り照明のコツ」で扱っています。

編集ソフトはスマホアプリで十分。細かい話は別記事「スマホ動画編集の始め方」を参考にしてみてください。

ステップ2|価格設計(3階段が判断を早める)

価格は「500円/2,980円/9,800円」の3階段を作ってください。判断の材料が3つあると、脳は決めやすくなります。

  • 500円: お試し、初回購入のハードル下げ
  • 2,980円: メインコンテンツ、多くの人がここを選ぶ
  • 9,800円: 上位パッケージ、単価を引き上げる役割

「9,800円があると、2,980円が安く感じる」というのがアンカリング効果の実務です。上位商品は月に1本しか売れなくても、単価アンカーとして機能してくれます。

ファン側から見ると、価格を3階層で設計している人には「ちゃんと考えている」という印象が残ります。衝動買いではなく納得買いに近づき、返金要望も減ります。

ステップ3|LP(商品説明文)の必須3要素

商品ページには3つの要素を必ず入れること。抜けている記事ページは、驚くほど多いです。

  • 誰向けかを主語で言い切る(「初心者の◯◯さん向け」)
  • 見終わると何ができるようになるか(変化)
  • 所要時間の目安(「約◯分」)

この3つを商品説明の一番上に置いてください。ファンが商品ページに来た瞬間の「これ、自分の悩みに合ってる?」に3秒で答えられる構成が理想です。

先に「特徴」や「機材紹介」を並べると、読み手は「自分向けかどうか」を判断できずに離脱します。主語→変化→時間の順で必ず並べてください。

ステップ4|決済導線(離脱ポイントは3箇所しかない)

購入ボタンを押してから決済完了まで、離脱が起きる場所は3つです。

  • 会員登録が必要になる画面(ゲスト購入を許可できると強い)
  • 決済手段の選択画面(使いたい手段が無いと即離脱)
  • 確認画面の合計金額表示(予想外の追加費用があると戻る)

会員登録を必須にすると、購入率が落ちやすいという声はよく聞きます。私自身も購入者側で、登録画面が出た瞬間に「あとでいいや」でタブを閉じた経験が何度もあります。ゲスト購入を許可するか、登録の手順を最小化してください。

ただし決済導線は、プラットフォーム側による部分が大きく、ユーザー自身が改善できることは少ないです。後々、自分のサイトを運営するようになった際に必要な知識ですので、それまでは特に気にする必要はありません。

ステップ5|購入後のアフターフォロー(2通目のメールがリピートを後押し)

購入直後のサンクスメールは大半のサイトが自動送信します。問題は2通目です。

購入から3〜7日後に、以下を含む2通目を送ってください。

  • 動画の使い方のワンポイント
  • 質問の受付方法(返信できる場所)
  • 次のコンテンツの予告(あれば)

2通目が来る作り手は、ファンから見ると「買って終わりじゃない人」に映ります。この印象が次回購入の意思決定を後押しします。

サンクスメールで放置される販売者と、2通目が届く販売者。ファン側から見た印象がはっきり変わります。私自身も動画教材をいくつか購入してきました。その範囲では、2通目のフォローがある販売者から再購入しやすかったという肌感覚があります。数字として一般化するには販売者側のアンケートが必要でしょう。少なくとも「買って放置される側」の心境として実感してきた話です。

個人で売る前に整えたい 法務と税務の最低限

ここは飛ばしたくなる話ですが、後回しにすると一番痛い目を見る領域です。淡々と最低限だけ押さえます。

税務・法務は個別の事情で扱いが変わります。この記事は一般的な話としてまとめました。具体的な判断は税務署・税理士・弁護士など専門家に必ず確認してください。消費者庁・国税庁の公式リンクも本文に添えます。

特商法表記|継続反復販売なら必須

動画の継続販売は原則、特商法上の「通信販売」に該当するとされています(2026年7月時点)。

記載が必要な項目は概ね次のとおりです。詳細は消費者庁 特定商取引法ガイドで確認してください。

  • 販売事業者の氏名(または法人名)
  • 住所・電話番号
  • 販売価格・送料等の費用
  • 代金の支払い方法・時期
  • 商品の引渡し時期
  • 返品・交換の条件

住所公開が怖いという声、本当によく聞きますよね。代替手段として使われているのがバーチャルオフィスです。消費者庁の広告表示Q&Aでも、一定条件下で許容とされています。一方、私設私書箱のみの表示は住所表示として認められない旨が同ガイドで明示されています。私書箱を安易に住所欄に書かないでください。バーチャルオフィスを選ぶ場合も、「事業者利用可・特商法対応」と明記されたサービスにしてください。

インボイス登録|買い手が誰かで判断が分かれる

インボイス(適格請求書)の登録は、買い手が事業者中心か個人中心かで判断が変わります

法人向けに販売する(B2B)割合が高いなら、登録を求められる場面が増えます。個人向け販売(B2C)だけなら、現行の課税事業者判定に従って判断する形です。詳細は国税庁 インボイス制度公式サイトを確認してください。

「登録すべきか迷う」段階では、税務署または税理士に一度相談するのが安全です。年間売上や取引先の構成で判断が変わります。

源泉徴収|法人相手の請求書で対象になる場合がある

法人から依頼を受けて動画を納品するケース。企業のマーケや教育系の会社などが該当します。支払う報酬が源泉徴収対象に該当する場合、支払時に10.21%が源泉徴収されます。対象は原稿料・講演料・脚本料などです。100万円超部分は20.42%になります。対象範囲の詳細は国税庁 源泉徴収が必要な報酬・料金等を確認してください。

源泉徴収された額は所得税の前払いにあたり、確定申告で精算されます。詳しくは国税庁の還付申告に関する解説を参照してください。納め過ぎていれば還付され、不足があれば追加で納税が必要になります。

個人ファン向けの直販だけなら関係ありませんが、法人案件を受け始めた場合は該当するかを都度確認してください。判断が難しい場合は税務署または税理士にご相談を。

クーリングオフとダウンロード販売

デジタルコンテンツの通信販売は、クーリングオフ制度の対象外が原則です(訪問販売等ではないため)。

ただしトラブルを避けるため、返金不可の旨を利用規約に明記する運用が現実的です。「返金対応不可」だけを書くのではなく、その理由を1行添えるとファンからの心証も違います。理由は「デジタル商品の性質上」で問題ありません。

よくある質問

読者からよく届く質問を7つまとめました。詳細は本文中の該当箇所をあわせて読んでみてください。

Q1. 個人で動画を販売できるサイトは?

個人向けの代表格を挙げます。動画特化なら Filmuy。汎用EC なら BASE・BOOTH・note・STORES。月額・独自ドメイン型はカラーミーショップ・Shopify が主な候補です。使う機能と手数料の負担イメージで選んでください。まずは無料で始まる Filmuy か BASE からが現実的でしょう。2026年7月時点の目安なので、公式ヘルプで最新値を確認してください。

Q2. 個人で撮影した動画を販売できるサイトは?

権利をすべて自分が持つ動画なら、Q1で挙げた8サイトで販売可能です。動画特化・汎用EC・月額型のいずれも選べます(necfru も含む)。ストック映像素材として売るなら PIXTA や Adobe Stock などが別ジャンル。目的で使い分けるようにしてください。

Q3. 動画販売サイトは無料で始められる?

月額0円で始まるのは、売上手数料型です。Filmuy・BASE・BOOTH・note・STORES などが該当します。売上が出たときにだけ手数料(概ね5〜20%)が引かれる仕組み。ゼロリスクで始められます。詳細は「サイト選びで手取りが変わる5つの基準」を参照してください。

Q4. 動画販売の手数料はどれくらいかかる?

売上手数料型で概ね5〜20%が目安です。月額固定型では手数料が下がる代わりに、月額数千円〜数万円の固定費がかかります。月商規模で有利さが逆転するため、事前試算が必要。数字は「月商5万・10万・30万で手取りが逆転する使い分け」で出しています。

Q5. 動画販売で特商法表記は必要?

継続反復した販売行為は、原則特商法上の通信販売に該当するとされます。販売者名・所在地・連絡先などの表記義務が生じます(2026年7月時点)。個別事情は必ず消費者庁公式または弁護士に確認してください。

Q6. インボイス登録は動画販売でも必要?

買い手が事業者中心(法人向け販売)なら登録を求められる場面が増えます。買い手が一般個人のみなら、現行の課税事業者判定で判断する形です。個別事情は税務署または税理士に確認してください。

Q7. ダウンロード販売と配信販売はどちらが良い?

一度きり視聴でよい教材はダウンロード販売が向きます。繰り返し視聴やアップデートを想定するなら配信販売。無断転載リスクは配信販売のほうが下がる傾向です。ファンがどんなシーンで見るかをイメージして決めてください。

まとめ|明日から動画販売を始めるための一歩目

長い記事になりましたが、明日動くための要点は3つに絞れます。

  • 販売の形を先に決める(買い切り/レンタル/サブスク)
  • 月商5万〜10万の間は Filmuy か BASE から(月額0円で始める)
  • 売れる形の5ステップ(サンプル動画→価格3階段→LP3要素→決済導線→2通目メール)

月商レンジ別:

  • 月商5万円未満なら、Filmuy か BASE に無料登録して1本アップ
  • 月商10万円を超え始めたら、独自ドメイン型(カラーミーショップ・Shopify)の資料請求で比較

サイト登録は10分で終わります。時間がかかるのは「売れる形」を整えるほうです。

まずは Filmuy か BASE に無料登録して、1本アップしてみてください。3ヶ月試して手取りを確認しながら、必要になったら独自ドメイン型への乗り換えを検討する。この順序で無理なく進みます。

ファンから見ると、「今日始めた人」より「3ヶ月続いている人」のほうが安心して買えます。今日の1本が、その3ヶ月の1日目です。次の投稿から、ファンの反応が少しずつ変わり始めるはずです。

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